「今日初めて喋った言葉が俺のフルネームね。初めて喋った奴に呼び捨てにされるのとか俺初めて」


「ご、ごめんなさい…」

「まぁ、いいや。俺さ、お前に用があんだよ」

「は、はい。何でしょうか…」


どうしよ………!

私なにかやったのかな!?


「ちょっとここじゃ話せないかな~。
えっと、今井。愛河かりていい?」


え!凛華ダメって言って!!!


「え?あ、いいよー。けど、この子鈍感純情天然無自覚な子だから藍田、あんた苦労するわよ~?」

とか意味のわかんないこと言ってないでたすけてよ!!凛華のばか!


「…かりてくぞ。ほら立て」

「は、はい!」


私は、立って藍田くんの後ろについて行った。

その時に凛華の方を見て、このばか!!って口パクで言ったけど、まぁ、頑張りなさーーい♪的な感じて返された。

ちっ、ちくしょー!!

凛華のやつゆるさないんだから!!!

って、その前にどうしよ。


私どこに連れてかれるの?

と、思っていたら藍田くんは屋上の扉の前で止まった。


「あ、あの‥」

「ここで話すから入って」


「はい…」


ガチャッとドアのぶを回した。

そして、私、藍田くんの順で屋上に入った。