「おはよっ」

教室に入ると、天が一目散に挨拶をしてくれた。

「お、おはよ!」



少し戸惑いながら挨拶を返した私に、天はニコリと微笑んだ。




私は席についた。

私の席は空のひとつ前の席で、プリントを回すとき、天の顔がみえてしまう。
その度に私の胸のドキドキが修まらないのだ。
でも今日はいつもとは違う。
私が昨日、告白をしてしまったから、昨日までとは違う―――






「では、プリントを配ります。
後ろに回してください。」


私の思いとは裏腹に、プリントは回ってきた。



でも、あからさまに顔をそらしても不自然だし…


「はい。」



私はいつものようにプリントを回した。


「ありがと。」
ニコリと微笑んでプリントを受け取る天。















さくちゅ