「おっはよー!」

私、森永 麗奈は、クラスの中で一番、声が大きくて元気な女の子。

「おはよ!麗奈!今日、転校生来るんだって!」
「えっ!?マジで?ちょっと見に行ってこよーと」と言って、廊下を走って職員室にこっそり見に行った。

「どこだろう。あっ、いた!」

そこにいたのは、背が高くて、金髪でちょっとチャラそうな男の子だ。

「何だあのチャラそうな男は。」

「あ?」

ヤバっ、いつも声が大きい麗奈は、転校生に聞こえてしまった。どうしよう。どうしよう。なんで、自分、弱気になってるんだ?