中学2年生。


ふうかとはクラスが離れた。
特に悲しいとも思わなかった。


休み時間ぼーっとしてたら
前の席の工藤初音が読んでる本が
私がずっと読みたかったけど売ってなかったから
読めなかった本だった。

すぐに声をかけた。



「ねえ。その本」

「え…?あ!!うん!
あ、良かったら読む?」

このとき
何あたふたしてんだ
鬱陶しいな。

と思っていた。

それでお礼を言って借りたんだけど。


その日から初音は馴れ馴れしくなった。


で、そいつには親友がいるらしいんだけど
ある時紹介された。


「りんこ!この子前に話してた
中村あやか!」
「…。」


「どーも。挨拶くらいしたら?」

挨拶もできないの?このばかは。


「…こんにちは。」 



この態度気に入らない。


中村あやかはことあるごとに
挑発してきた。


すれ違いざまに舌打ちされたときは
きれそうになった。


そして私はいじめを始める。