そしてそのまま葉月くんは歩みを進めたので、私も慌ててついていく。
「どこ行く?」
なんて会話をしながら、すんごい人の中へ歩いて行った。
廊下は移動してる人、クラスの前で並んでいる人など、とにかく人、人、人!って感じで大混雑している。
葉月くんと離れないように、一生懸命葉月くんについていった。
「あ、ココ見て見ない?」
特に会話のない中、唐突に葉月くんが足を止めた。
そして葉月くんの視線を私も追うと……。
「え、」
思わず声が出た。
ビックリして葉月くんの顔を見上げてしまう。
「ここ、俺の先輩のクラス。結構怖いらしいよ?」
にっこりと笑顔付きで説明してくれた。
……いや、そんな説明欲しくないよ…。
「お、お化け屋敷は…やめておかない…?」
私、ホラーなんて無理です。
ホラーとか幽霊とか本気で信じてる人です。


