見つけた時はグラウンドの隅でボールやスパイクの手入れを熱心にしている姿があった。 タキはあぁ見えてもサッカー部のエースで期待の部長みたい。 私は話し掛けることもせず、肌寒いこの風から避けるものを探した。 ふわぁっと風が吹き、砂埃が舞った。 その時タキと目が合い、タキはニカッと笑ってみせた。