「高坂?」 正直、困ってた。 思ったよりしつこくて。 いつもだったら軽くあしらったら、なんだかんだでつまんない女って言って向こうから離れていく。 けど、今回の男はそうはいかなかった。 だから助かったんだ。 目の前のいつもは鬼みたいな人が、なぜかこの時だけ救世主に見えたの。