「すまん、待たせた。」 そう言って、私の元へ駆け寄る部長。 「あ、いえ。そこまで待ってませんから。」 「そうか?」 「はい。それより、行きましょう。」 「あぁ。」 会社を出て2人で並んで歩く。 こうしていると、なんだか恋人みたい。 「変な感じ。」 「?何か言ったか?」 「いえ、別に。」 飲み会の会場は、小さな居酒屋。 会社から歩いて15分の場所で、すぐに着いた。