姫は冷血王子の所有物



「確かにそうね。」











そう言って、夏実も立ち上がった。










「あ。部長。」










ビクッ。










立ち上がった直後に、夏実が食堂の廊下を指さす。










その指さす先にいたのは、紛れもなく部長だった。










「どうする?声かける??」










「‥‥今はいい。」










「そ。でも、同じ部署の上司と部下なわけだし、どーせ話すことになるわよ。」










うぐっ。










痛い言葉に胸が締めつけられる。










(わかってはいるんだけどな‥‥。)