「どうかした?」 「ううん。少し懐かしい記憶が‥‥。」 「へぇ。あんたにも彼氏いた時期あったとか?」 「いや、そんなんじゃなくて。ちょっとしたこと。」 「ふーん。ま、いいけどさ。とにかくあんたは、もう少し自覚しなさいよ?」 「うん。」 (そうだよね‥‥。昔から無自覚だって言われ続けてたし‥‥。) しゅんとしながら、席を立ち上がる。 「そろそろ、仕事に戻らないと。」