準備はギリギリまでかかったけど、なんとか当日に間に合い、1日目の昨日は売り上げも思った以上に良く、大盛況な終わった。

今日は2日目。

クラスのフードコートのシフトは、6つのグループが、2日間で午前と午後、交互に半日を3グループが担当することになっている。

私と椎奈と彩乃は、昨日は午前入ったから、今日は午後のシフトで、もちろん担当はクレープ屋さん。

昨日は、岳とは反対のシフトに入っていたから、話すことはおろか、会うこともあまりなかった。


せっかくの文化祭、たくさん話そうと思ったのに、まったく計画は果たされず。

そんな状態なのに私は諦めが悪い。

もうすぐ午前のシフトの人たちと交代の時間だから、その時にでも話せるかな、なんて期待している自分が、われながら本気で痛い。

「美優、しい。ちょっと早いけど、そろそろクラス行こー。」

「『はーい。』」

私たちは、昨日も回った構内に飽きたので、少し早めに交代することにした。

とくに部活で出し物をするわけでもない私たちなんかは、最終日の今日がとくに忙しい、午前組の人たちと早めに代わってあげた方が良いのだ。

今日のためにがんばってきたのに、疲れて全力出し切れないと、かわいそうだもんね。

私たちは、30分くらい早めの交代をすべく教室に向かい、間も無く到着。

「おーい! 午前クレープ屋さーん! 私たち暇だから早めに交代しよー!」

教室に入り、クレープ屋さんのところに行って、さっそく彩乃が提案する。


「「「ぜひ、お願いします!!!」」」


午前クレープ組は、チア部の子たちの集まり。
午後は鬼忙しい。

私たちは、散々チア部の子たちに崇められ、交代。