佐野とは一応私の彼氏。
佐野 岳(がく)
黒髪で短髪。
目つきの悪いイケメン。
女子とはあまり話さない。
サッカー部で1年の頃からレギュラー。
そんな完璧な岳と、2年でたまたま同じクラスになり、たまたま委員会が一緒で。
私と話さざるおえない状況になった岳は、最初は愛想が悪かったけど、いがいと話すようになって、でもクールなのは変わらなかったけど、私は岳と話せる珍しい女子となった。
そんな風に、周りから見られる様になった頃には、私は岳のことが好きで、でも告白する勇気なんてなくて。
そんなことを悩んでいたら、いつの間にか夏休みが迫ってきていて。
そんな時、突然岳にメールで告白された。
確かに周りには、岳に思われているなんて、少し冷やかされたりしていたけど、まさか岳が私のことを、好きだとは思っていなかったから、正直驚いて何度も読み返して、夏休み始まる前最後の登校日の朝に返事をした。
岳からは「よろしくな。」と短い返信があった。
恋人になっても、岳のクールなところは変わらなかった。
それはもちろんメールだけでなく、学校で話す時も変わらなかった。