岳はどう思ってる、私のこと。とは続けて聞けなかった。
岳、今どんな顔してるかな。
迷惑そうな顔してるかな・・・。麗花ちゃんと付き合いたいのに、私が好きって言ったら振りにくいよな。
いろいろ考えたら負の連鎖が止まらなそうになり、現実に戻ることにした。
いまの状況も考えたらいろいろ大変な状態だ。
また黙ってしまった岳。
数分するとまた質問が飛んできた。
「さとしのことも好き?」
さとしというのは、さっきいたサッカー部のムードメーカの男の子こと。
なぜ突然、彼が出てきたのか全く分からない私は『いい人だよね。』と答える。
耳元から盛大なため息が聞こえてきた。
『なんか私変なこと言った?』
そう聞くと岳は「いや。」首を振って言った。
「俺が早くこうやってお前に聞いていたら、いままでの無駄な時間が、お前との時間にできたのになって。」

