昨日で大分慣れたクレープ作り。

手を洗ってきて、すぐに開始。

30分間だけだけど、岳と同じ教室にいると思うと、思わずにやけてしまう。


「美優はホント客引きの天才だわ。」

フルーツをカットしている椎奈が、手をとめて呆れ顏で言ってきた。

『何のこと?』

「私たちからみたらその顏は、ただのにやけ顔だけど、他の人から見たら、楽しそうにクレープ焼いてる謎の美女だからね。」

椎奈が解説している横で、彩乃は作業しながら頷いている。

「その笑顔とクレープ、あと20円高くしても確実に売り上げに問題なし。」

「ってかむしろ売り上げ上昇。」

椎奈の言葉に彩乃もかぶせる。

何を言っているのかサッパリな私は、あり得ないと首を振って、クレープつくりを再開した。

ー10分後ー

『なんか午後だからか人増えてない?』


交代したころはまだ、お客さんが途絶えはなかっけど、並ぶほどまで混んではいなかった。

けど今は、10人は確実に並んでいる列ができている。