◇ オーリングは、驚きのあまり呆然としていた。 何故かって? 驚くのも無理ない。彼は今、ユニコーンに跨ってそのしなやかな純白の体を走らせているのだから。 いや、違う。 走らせているのは彼ではない。 彼ではないからこそ、こんなにも驚いているのかもしれない。 神聖視されるほどに気高く、神々しいほどの肢体を持つユニコーン─ノアを、見事なまでに操っているのは、他でもない異国の少女。 そう ルミ、なのだから。 ◇