恋愛事案は内密に

今日もお昼休みに外に出たかったけれど、高清水さんが出ていってしまったので、しかたなく事務室に残った。

味気のない自作のお弁当を食べて、お茶を飲み、ネットニュースを流し読みしていると、一本の電話が鳴る。

「RB機器株式会社濱横営業所でございます」

「五十嵐です。お疲れ様です」

「森園です」

「あっ、むつみさん。お昼休み中申し訳ありませんが、僕の机の上にある青いバインダーにはさんである資料を1部コピーしておいてもらってもいいですか」

「わかりました。やっておきます」

「すぐに戻ります」

明るい声で電話が切れた。

所長の机に行く。

きれいに整えられた机の上に青いバインダーがある。

指定された資料をバインダーから取り出しコピーをとって所長の机に置いた。

しばらくすると、騒がしい足音とともに事務室のドアが開いた。