恋愛事案は内密に

北野さんに連れられ、給湯室の中に入った。

いつもは一人で給湯室に入るので、二人同時に入ると窮屈に感じた。

「余計なこと、しなくていいから」

「え」

「コーヒー、ありがたいけど。ああいうことしなくていいから」

そういうと北野さんは髪の毛をかきあげながら溜め息を漏らす。

「またミスするたびにお金出させるなんて」

「そういうつもりじゃないんですが……」

「気持ちはよくわかるから。その分、仕事でかえしてくれれば充分」

「……わかりました」

「それならいいわ。さ、仕事に戻りましょう」

北野さんに続いて事務室に戻った。

北野さんは手早く自分の荷物をまとめると、いってきますといって外回りに行った。