恋愛事案は内密に

「外回りがここら辺だったからさ。お前は?」

「お昼休憩で」

「そっか。新しい制服、似合ってる」

「……ありがとう」

口に食べかけのサンドイッチを頬張り、ぐいっとコーヒーを飲み干した。

「じゃあ、行くわ」

「……うん」

「仕事頑張れよ」

「……ありがと。大和も」

「おお」

食べ終えたものを片づけると大和は行ってしまった。

乗り越えられないような壁というか溝がやっぱりあるんだな。

わかっていたはずなんだけど。

レジに向かうと、笑顔がまだ初々しい女性が新商品を進めてくれたけれど、いつも飲んでいるコーヒーを注文した。