恋愛事案は内密に

30分どこで時間をつぶそう。

あまり時間がとれないから、近くのコーヒーショップでもいこうかな。

傘を差しながら、会社から歩いて5分くらいのビルの一階テナント部分にあるコーヒーショップを訪ねた。

ここのサンドイッチはおいしくて以前の会社の近くにあったコーヒーチェーンで大和と一緒に食べていたっけな。

ガラス張りのお店の中には多くの客でにぎわっていた。

たいていがお昼を食べにきているサラリーマンやOLの姿だった。

その中に見なれた姿を発見した。

お店の中に入ると、入口近くに座って一人でうつむき加減でサンドイッチを頬張る男性に声をかける。

「大和」

私の声を聴いて顔をあげる。

少し驚いた表情をしていたけれど、いつもの大和の顔だった。

「……むつみ」

「まさか、ここで会えるなんてね」