恋愛事案は内密に

ゴゴイチになる前に高清水さんが戻ってきた。

「麻衣ちゃんもお昼一緒にすればいいのに」

「あたしは別にいいです」

「なんかこういうのもいいよ」

「森園さんですか。前の会社の変な空気を持ちこまないでください」

「そんな……」

「違うの。わたしが一緒にどうって誘っただけ」

「そうでしたか」

ふう、とため息をつきながら高清水さんはパソコンをスリープから起動しなおしていた。

「わたしがお昼に事務所にいるときもあるんだから、たまには一緒に。麻衣ちゃん」

「あたしは忙しいんで」

パソコン画面に目をむけたまま、高清水さんは返事をした。

「そう。まあいいけど。あんまりひねくれてたら、本社にいけなくなっちゃうよ~」

北野さんがニヤリと笑っている。

高清水さんは突然立ち上がった。