恋愛事案は内密に

黒いドレスに身を包んだむつみさんはやっぱりきれいだった。

初めて会ったときのむつみさんの悲しげな顔より、僕を見つめているむつみさんのまっすぐな瞳が美しい。

路地で軽くキスした。

本当は唇にキスしたかったけれど、それはあとでのお楽しみにとっておくことにした。

連れてったのはもちろん初めて出会ったホテルのバーだ。

僕にとっていわくつきのバーでもあるけれど、むつみさんと出会った貴重な場所だったから、この際、僕とむつみさんとの門出を祝うための場所にしたいと思ったからだった。

店内の光に照らされたむつみさんを横目にお酒を飲めるなんて幸せだ。

この後のデザートが楽しみでしかたがない。

もうじき僕のむつみさんになろうとしているその瞬間とともに、お酒を堪能する。