恋愛事案は内密に

そろそろ大和さんからむつみさんに連絡が入っている頃だろう。

背広のポケットにはむつみさんの銀色のネックレスをしのばせてある。

金曜の帰り、むつみさんはそわそわと落ち着きのないようなそぶりだった。

どうして僕に秘密にするのかよくわからなかった。

だから最終手段に出る。

ポケットからむつみさんのネックレスを床に叩きつける。

むつみさんが崩れていく。

そこまで大和さんの呪縛は解けていなかったのか。

そこまで大和さんのことを好きでいたなんて。

しゃがみこむむつみさんの姿をみてますます嫉妬した。

だけど。

それも今日までだ。

あとはむつみさんの心をさらってあげる。

絶対にむつみさんを僕のものにしてみせる。

そのための計画でもあったんだから。

提案をした。

まず手はじめに、初めて会ったときの黒いドレスを着てもらうことだ。