恋愛事案は内密に

外へ出て電話をかける。駒形さんに。

ちょうど外へ出る前だった。

「五十嵐です、お疲れ様です」

「どうかしたのか?」

「ウチの営業所の試作室の件ですが、森園が無断で入ろうとしていたところをとめました」

「……そうか」

「僕の管理がなっていなかったのが原因です」

「別に外部に持ち出したということはなかったんだな?」

「はい。それは未然に防ぎました」

「もともと営業所の試作室の件は議題にあがっていたわけだし、今後の試作室の立ち入りとかセキュリティ含めて話し合う必要があると思っていたから」

「今回の件ですが、見合った処遇を受けるつもりでいますが」

「厳重注意でいい」

「ですが」

「ライバル社の件もあるから、それが終わってから管理を徹底的にするということでいいだろう」

「わかりました」

電話を切る。

北野さんへメールで指示をした。

気持ちを切り替えてもらうために本社へ書類を届けることを伝えた。