恋愛事案は内密に

ライバル会社と大和さんとの行動があやしくなっているところで、まさか、むつみさんが大和さんの指示で動くとは思わなかった。

一応営業所のセキュリティシステムはしっかりしている。

セキュリティの設定をしてから帰るのだが、この日は早めに仕事を終わらせて帰ることになっていたのだが、連日の商談で見積書をつくらなければいけなかったので、少し遅くに会社へ戻っていた。

スマホから出入り口の鍵がはずされたことを知り、北野さんが来ているのかと思っていたけれど、北野さんは駒形さんと一緒に飲みに行くみたいな話をしていたから違う。

高清水さんも栗林さんとでかけると言っていたからなんだろうと思っていた。まさかのむつみさんにびっくりした。

試作室は確かに外部秘の資料はあるけれど、会社にかかわる機械の設計図やそれに付随した重要なものは本社営業にある。

それをわかっているはずなのに、どうして試作室へいったのかわからなかった。そこまで大和さんに従うなんてずるい。

僕の気持ちなんてどこにもないのだろうか。

だからキスをした。

強引だったけど、いい口実ができてよかったけれど。