恋愛事案は内密に

「今でも好きなんですかね」

「さあ。もう好きじゃないんじゃないの? あいつ、別の子とつきあってるし。さすがにあんなやつのこと、嫌いになったろ」

「そうでしょうか」

「五十嵐、そんなに力入れてるけど。やっぱり、か?」

栗林さんがにやにやしている。

「別にいいじゃないですか」

「年上なのに、いいのか?」

「関係ないですよ」

「北野さんのこと好きだったみたいだからいいのかな」

「ちょ、ちょっと」

「ははは。冗談。五十嵐とむつみちゃん、お似合いだよ。応援したいんだよ」

「応援だなんて。僕は仕事優先に計画を立てているんで」

「そっか。麻衣ちゃんがいなかったらどうにかしてあげてたんだけどな」

栗林さんはそういって苦笑いを浮かべている。

「栗林さんっ!」

「ジョーク、ジョーク。麻衣ちゃんとは仲良くしてるから。優しい女子だから気遣ってあげて」

「わかってますよ」

「どういう計画するのか知らないけど、出来る限り協力するから」

栗林さんは目を細めて笑った。

「ありがとうございます。そろそろ行かなくちゃ」

「お疲れさん」

「明日よろしくお願いしますね」

「自分含めて、いいメンツだから」

栗林さんの爽やか過ぎるしぐさに少しだけ嫉妬した。