恋愛事案は内密に

言ってよかった。

ちょっとだけでもむつみさんとつながるいいチャンスだったのかもしれない。

コンビニに立ち寄り、北野さんと高清水さんが嫌がるであろうコーヒーを買いこんで会社へ戻った。

まだ北野さんと高清水さんからただならぬ空気を放射している。

「嫌かもしれませんが、これを」

北野さんと高清水さんにコーヒーを配る。

「……だからそういうことは」

北野さんが難色を示すけれど、高清水さんは黙って受け取っていた。

「少しでもいい仕事環境をつくりましょう。派遣とはいえ、同じ会社内で働いているわけですし。もとは僕がいけなかったんですから。あとはミスが減るように改善していくしかないですね」

「……そうね。五十嵐……所長のいうとおりね」

そういうと、北野さんはしぶしぶコーヒーのプルタブを開け、コーヒーを飲んだ。