「ねえ、日曜なんだけど時間ある?」
「仕立てたスーツをとりにいこうと思ってたんですが」
「ならちょっと付き合ってもらいたいなって」
北野さんがもじもじと体を揺らしている。
だいたい予想はできている。
「時間あるから少しだけお茶飲まないかなって」
「……いいですけど」
「よかった。五十嵐くんわかってくれる人で。またあとで連絡するね」
そういって笑顔で手を振って営業先へ向かっていった。
きっと僕をダシにつかって駒形さんと会うつもりなんだろう。
最初は自分のことを想ってくれていて誘ってくれていると思っていたのだが、お茶を飲んで少し話をしてから電話が鳴ってこれから待ち合わせなの、といっていつも以上に浮かれた顔をして先に行ってしまう。
今回も同じなんだろう。
でも暇だっていうのは北野さんにはバレているわけだし、用事もあるからついていってもいいかなくらいに思えるようになったのは、北野さんのことはすっかり諦めてむつみさんのことだけ考えるようになったからかもしれない。
「仕立てたスーツをとりにいこうと思ってたんですが」
「ならちょっと付き合ってもらいたいなって」
北野さんがもじもじと体を揺らしている。
だいたい予想はできている。
「時間あるから少しだけお茶飲まないかなって」
「……いいですけど」
「よかった。五十嵐くんわかってくれる人で。またあとで連絡するね」
そういって笑顔で手を振って営業先へ向かっていった。
きっと僕をダシにつかって駒形さんと会うつもりなんだろう。
最初は自分のことを想ってくれていて誘ってくれていると思っていたのだが、お茶を飲んで少し話をしてから電話が鳴ってこれから待ち合わせなの、といっていつも以上に浮かれた顔をして先に行ってしまう。
今回も同じなんだろう。
でも暇だっていうのは北野さんにはバレているわけだし、用事もあるからついていってもいいかなくらいに思えるようになったのは、北野さんのことはすっかり諦めてむつみさんのことだけ考えるようになったからかもしれない。

