会社の雰囲気がおかしいと事務所へ戻ってから感じ取る。
北野さんがむつみさんに頼んだ仕事のミスがあって、彼女なりにフォローしてたつもりなんだけれど、そういうところがうっとうしかったのか、事務所内の女性たちが困惑していた。
「ああいう気遣いが一番やっかいなんですけどね」
高清水さんが溜め息を吐きながら言っている。
「余計なことしてくれちゃったっていうの、わからないのかな」
北野さんも手元にあるコーヒーの個別パッケージを指先でつついていた。
「むつみさんなりの誠意ってやつじゃないんですか?」
「だから余計なのよ。こうやって気使ったらこれからも気を使い続けなきゃいけないでしょ。オンナゴコロわからないのね、五十嵐くんは」
「わからないですよ。どうせ僕は」
「だから外部じゃなくて正規で雇ったほうがよかったんですよ」
高清水さんはしかめっ面をしながら残務処理をしている。
「仕事ぶりに期待しましょうよ。ちゃんとやってくれてるんですから」
「そうだよね。昔のめんどくさいこと、思い出しちゃって」
「……言い過ぎました」
北野さんも高清水さんも反省している。
複雑な女性の気持ちに寄りそってあげられない自分もつらいところだが、会社なんだからちゃんと成果が出ればいいんだから。
北野さんがむつみさんに頼んだ仕事のミスがあって、彼女なりにフォローしてたつもりなんだけれど、そういうところがうっとうしかったのか、事務所内の女性たちが困惑していた。
「ああいう気遣いが一番やっかいなんですけどね」
高清水さんが溜め息を吐きながら言っている。
「余計なことしてくれちゃったっていうの、わからないのかな」
北野さんも手元にあるコーヒーの個別パッケージを指先でつついていた。
「むつみさんなりの誠意ってやつじゃないんですか?」
「だから余計なのよ。こうやって気使ったらこれからも気を使い続けなきゃいけないでしょ。オンナゴコロわからないのね、五十嵐くんは」
「わからないですよ。どうせ僕は」
「だから外部じゃなくて正規で雇ったほうがよかったんですよ」
高清水さんはしかめっ面をしながら残務処理をしている。
「仕事ぶりに期待しましょうよ。ちゃんとやってくれてるんですから」
「そうだよね。昔のめんどくさいこと、思い出しちゃって」
「……言い過ぎました」
北野さんも高清水さんも反省している。
複雑な女性の気持ちに寄りそってあげられない自分もつらいところだが、会社なんだからちゃんと成果が出ればいいんだから。

