恋愛事案は内密に

以前いた会社は新卒で入った。

大手の基盤工場へ様々な部品を調達し提供する会社だった。

地元企業からお願いすることもあれば、海外の部品も調達する。

営業事務として入り、研修中は先輩からイロハを叩きこまれた。

3ヶ月の研修期間が終了すると男性営業と女性の営業事務でチームをつくり、二人三脚で仕事をこなしていく。

1年先輩だった日向大和はかなりのやり手と称されていて、サポートスタッフとして貢献できたことに仕事のやりがいを感じていた。

先輩や後輩にもそつなく接する大和は、みんなから尊敬されるとともに、その容姿から女子社員の憧れの的でもある。

そんな大和との交際も自然とスタートしていった。

「お互い仕事が最優先だ。バレたらやりにくいだろ。会社のヤツにはバレないようにな」

そういう取り決めをしたのは大和だった。

仕事でも私事でも奉仕して、とても充実した日々を暮らしていた。

はずだった。