恋愛事案は内密に

「おかしいと思いましたよ。素直に僕についてくるなんてね」

「ごめんなさい」

「元カレと復縁したいがために僕に近づいたんだ」

「そうでした。でも」

「……ふざけるな」

珍しく弱々しい目をしていた。

「許しませんから。絶対に」

体をひきはがし、所長は私の横に立った。

所長は大きく息をして息を整えている。

「さて、続きはどうします? これで終わりなんて不満なんじゃないですか」

「不満なんて」

「ここですべて終わらせて帰りますか。僕は一向にかまいませんけど」

「そんな、困ります」

「その前に、一つ提案があります」

私を見降ろす鋭いまなざしが胸に食い込む。