恋愛事案は内密に

「だからって、この手を縛るって」

「盗まれちゃ困りますから」

所長は容赦なく強めに言い放つ。

この件に関しては信用がないのはわかっている。

「説明を続けますよ。この部屋に置かれた一部の型はすべてロボットの一部。長年改良を重ね、いろんな場所で人々の手助けとして必要不可欠なものとなりました。これだけでは動かない。何かと何かを組み立てて、必ず一つにならないと動かないものです」

ガラスケースには、たわいもない金属の部品が並べられている。

組み立てられどこかの工場で今、この時間でも稼働し活躍しているんだろう。

「僕もむつみさんも同じことですね」

やっぱり口元だけで目は笑っていない。

「あの計画は僕が立てました。ですが、結果的にむつみさんを傷つけることになった」

「大和はそういう人じゃないと思ってた」

「むつみさんが思うほど、向井さんはいい人じゃないですよ。現にあなたを悪いことに誘ったじゃないですか。今回の計画はダメでしたが、きっと手を替えてむつみさんに近づいてきますよ」