そういうと私の返事も聞く前に電話は切れた。
来た道を引き返す。
すでに通勤路には駅へ向かう残業帰りのサラリーマンやOLが疲れた表情を浮かべながら歩いていた。
その中を逆らうように進んでいく。
風はかろうじて吹いているものの、ビルや道、人の熱気が入り混じり、会社のビルに到着した時には気がつけば汗がこめかみを伝って流れている。
ビルの中はかろうじて照明はついているものの薄暗い。
エレベーターの中の明かりがまぶしく思えた。会社の階に降りる。
会社のドアを開ける。
事務室のドアのすきまから明かりがもれていた。
「所長。森園です」
ドアをゆっくり開けてみても事務室の中には所長はいなかった。
「待ってましたよ。こっちですよ」
後ろから声がする。
ドアを閉めると、薄暗い廊下の真ん中で私の後ろに所長が立っていた。
所長に案内されたのは、薄暗い試作室だった。
私を先に入らせると、所長は内側からカギをしめた。
「ちょ、ちょっと所長、ここって」
出ようとしたところ、所長は入口の前に立ち尽くした。
昨日見せた冷たい所長の姿がそこにいた。
来た道を引き返す。
すでに通勤路には駅へ向かう残業帰りのサラリーマンやOLが疲れた表情を浮かべながら歩いていた。
その中を逆らうように進んでいく。
風はかろうじて吹いているものの、ビルや道、人の熱気が入り混じり、会社のビルに到着した時には気がつけば汗がこめかみを伝って流れている。
ビルの中はかろうじて照明はついているものの薄暗い。
エレベーターの中の明かりがまぶしく思えた。会社の階に降りる。
会社のドアを開ける。
事務室のドアのすきまから明かりがもれていた。
「所長。森園です」
ドアをゆっくり開けてみても事務室の中には所長はいなかった。
「待ってましたよ。こっちですよ」
後ろから声がする。
ドアを閉めると、薄暗い廊下の真ん中で私の後ろに所長が立っていた。
所長に案内されたのは、薄暗い試作室だった。
私を先に入らせると、所長は内側からカギをしめた。
「ちょ、ちょっと所長、ここって」
出ようとしたところ、所長は入口の前に立ち尽くした。
昨日見せた冷たい所長の姿がそこにいた。

