恋愛事案は内密に

日の光がカーテンのすきまから一筋の光となって、ベッドルームに差しこんでいる。

ほどよい疲れがまだ体にたまっている。

半身をおこそうとしたら、振動が伝わって隣で眠っていた所長を起こしてしまった。

目をこすり、ベッドサイドに置かれた眼鏡をした。

「むつみさん、まだ物足りないんですか」

「……そうじゃなくて」

「僕はまだ足りませんけどね」

愛嬌ある笑いをして、眼鏡をはずすと、体を寄せて唇を重ねる。

何度抱きしめても初めてのときのようにうれしくてせつなくて最後にははじけ飛んでしまう。

あの瞬間のために、またはじめてしまうから不思議だ。

はたからみればあきれるぐらい互いの体を味わって満ち足りてもまだ体も心も互いを求めてしまう。

残っていたいちごゼリーを食べ合いながら、ただ時間だけが流れていった。

吸い寄せられるかのようにキスをかわしていたとき、スマホの着信音がした。時刻はもう昼を過ぎていた。

「いい気分だったのに」

私の体から自分の体をひきはがし、がっかりしている所長を横目にスマホを操作すると、大和からメールが入っていた。

【あの店で待っている】と。

「さて、そろそろですか」

「はい」

「ちょっと危険なゲームになると思います」

「大和と会うだけならいいんですけど、やっぱり怖い」

「大丈夫。僕を信じて。むつみさんを守りますから」

昨日の乱れたままの服を取り、身につけようとしていたときだった。