恋愛事案は内密に

所長の恍惚なまなざしを受け、口を半分開いた。

指を口に含ませる。歯先を触る。

舌先を指で探り、ざらざらとした舌に包まれた感覚が指を伝わってやってくる。

「おいしい」

いちごゼリーに人差し指と中指をつっこみ、奥に沈むいちごを取り出す。

今度は少し大きく口を開けた。

いちごを口に入れたときに、唇の端からいちごゼリーがこぼれていく。

ずるりと汁が白いソファにこぼれ、赤く染まる。

「あ、ソファが」

「いいですよ、こんなの」

唇に触れる。とたん、私の手をとると、所長がむさぼるように唇を押しあてた。

口の中を探るように舌が入ってくる。

わたしもその舌を受け入れ、絡ませる。

 口の端からこぼれる唾液を気にせず、ただ深いキスをかわした。

「ねえ、どっちがおいしいんですか? 指? それとも唇?」

「ん……う……」

 頭の先が熱くなって何も考えられない。

いちごゼリーの香りと所長の皮膚から香る柑橘系の香りでくらくらする。