「え、高砂さん、濱横営業所勤務だったんですか?」
「そうよ。濱横勤務だった。今あんなボロいビルだけど、入社した頃はすっごくきれいだったんだから」
ボロいビルかあ、年季の入っていい味が出てる建物だけどなあ、と思い返していると、高砂さんが急に低い声でつぶやいた。
「駒形さんの奥さんも同じ濱横勤務で、自分の先輩だったけどすごくよくしてくれたんだよね。結婚退社するまでずっと面倒みてくれてた」
高砂さんは、何か思いつめたようなそんな顔を浮かべていた。
「好きになっちゃう気持ち、よくわかるけど」
そういうと高砂さんのまつげが震えていた。
「まあ、いいなあ、って思っていたのは北野さんも自分も一緒ってことだけど。選ぶのは駒形さん本人だけど」
高砂さんは曇っていた顔を明るく笑ってみせた。
「会って数時間でこんなこと話せるなんてどうかしてると思うけど、自分、そういう人間だから、許して」
「大丈夫ですよ」
「そうよ。濱横勤務だった。今あんなボロいビルだけど、入社した頃はすっごくきれいだったんだから」
ボロいビルかあ、年季の入っていい味が出てる建物だけどなあ、と思い返していると、高砂さんが急に低い声でつぶやいた。
「駒形さんの奥さんも同じ濱横勤務で、自分の先輩だったけどすごくよくしてくれたんだよね。結婚退社するまでずっと面倒みてくれてた」
高砂さんは、何か思いつめたようなそんな顔を浮かべていた。
「好きになっちゃう気持ち、よくわかるけど」
そういうと高砂さんのまつげが震えていた。
「まあ、いいなあ、って思っていたのは北野さんも自分も一緒ってことだけど。選ぶのは駒形さん本人だけど」
高砂さんは曇っていた顔を明るく笑ってみせた。
「会って数時間でこんなこと話せるなんてどうかしてると思うけど、自分、そういう人間だから、許して」
「大丈夫ですよ」

