恋愛事案は内密に

日曜日のお昼すぎ、早めにお昼をすませて初めて所長と会った喫茶店へ行った。

2時すぎの喫茶店はお昼を兼ねて来店するお客が多く、飲み物の他にパスタやオムライス、サンドイッチがテーブルの上にのっていた。

初めてあったときと同じ席に座る、眼鏡をかけた所長は本を読んで待っていた。

「待ちました?」

「いいえ。おかげで読みたい本が読めたのでよかったですよ」

多くのビジネス本が机の上に並んでいた。

店員が来たのでコーヒーを注文した。

「むつみさん、行きたいところありますか?」

「所長……じゃなかった、五十嵐さんのスーツを受け取りに行って、それから……」

「それからどうします?」

「行ってみたいところですか。どうしようかな」

所長から視線をはずし、窓の外に映るものにしようと決めた。

「じゃあ、先に行きましょう」

所長はうれしそうに声が弾んでいる。

お店を出て、目標物に近づく。

所長の顔が若干引いているようにみえた。