恋愛事案は内密に

土曜日は友人と駅前のショッピングセンターへ買い物にでかけ、一緒にランチを食べた。

以前の会社の同期の彩乃と会うのは会社を辞める前に会ったきりだ。

生涯独身と決め込んでいたのに、あれよあれよと彼氏ができ、結婚し、今では2児の立派な母親だ。オムレツ専門店へいき、ゆっくり食事をして、デザートと飲み物が来た頃だった。

「むつみ変わったね」

「え? そう?」

「大和クンと別れたしばらくとは全然違う」

「……そうかな」

「わかった。新しい恋してるとか」

「えっ、そんなことないよ」

「まあこの歳で恋なんて、て思うけど、むつみは恋できるからうらやましい」

食事を終えてデパートめぐりをして、それから地下の食料品売り場に向かう。

今日の夕飯はデパ地下で買っちゃおうかなとショーケースに飾られた惣菜を眺めている。

私もつられて3種類の総菜とワインを買った。

「なんかごめんね。付き合わせちゃって」

「ううん、いいの」

「ホントは、言いたくなかったんだけどさ」

「うん」

「大和、彼女と別れたって。別の課のコが教えてくれた」

「えっ」

「でもアイツすぐオンナつくると思うよ」

オンナの部分を彩乃が強調した。

私の心の中を察してくれたんだろうか。