恋愛事案は内密に

木曜の一日は午前、午後ともに発注業務が重なり、高清水さんから入力が間違ってますとの事前に指摘をしてもらったおかげで本社には正式な発注書を送ることができた。

怒涛の木曜が終わり、金曜になる。

昨日の忙しさはどこへいったのかというぐらい特に忙しくなかった。

「何か他にやることありますか?」

「型式カタログだけじゃ退屈だろうから、掃除をお願いしてもいいですか?」

「わかりました」

ロッカー室にある掃除機を借り、事務室内はもちろん、廊下、給湯室、ロッカー室をくまなく掃除機をかける。

残るは試作室のみだった。

「試作室はどうしますか?」

「最近掃除してないから、そこもお願いできますか? 所長にはあとで言っておくので」

「わかりました」