あんなに好きだったのに、どうして嫌いになれるんだろう。
薄暗い店内は一層暗さを増し、あんなに騒がしかった店内が一切の音をなくしてしまったかのようだった。
「だからさ、もう終わりなんだよ」
「大和。どうして? なんで、私のこと嫌いになっちゃったの?」
「理由なんてカンケーねえよ。もう終わりだ」
「……そんな」
目の前のテーブルに置かれたグラスに目を移す。
頼んだビールは泡が減ったぐらいで、量はそのままだ。
今日は彼の誕生日だし、話があるっていうから、特別に予約した眺めのいいホテルの上階にあるバーなのに。
「ねえ、大和がくれたネックレスちゃんとつけてるんだよ」
銀色のネックレスが映えるようにデコルテのあいた黒いワンピースを着てきた。
それを見るなり、大和は怪訝な顔をした。
「オレに対してあてつけか」
「あてつけって、そんな」
薄暗い店内は一層暗さを増し、あんなに騒がしかった店内が一切の音をなくしてしまったかのようだった。
「だからさ、もう終わりなんだよ」
「大和。どうして? なんで、私のこと嫌いになっちゃったの?」
「理由なんてカンケーねえよ。もう終わりだ」
「……そんな」
目の前のテーブルに置かれたグラスに目を移す。
頼んだビールは泡が減ったぐらいで、量はそのままだ。
今日は彼の誕生日だし、話があるっていうから、特別に予約した眺めのいいホテルの上階にあるバーなのに。
「ねえ、大和がくれたネックレスちゃんとつけてるんだよ」
銀色のネックレスが映えるようにデコルテのあいた黒いワンピースを着てきた。
それを見るなり、大和は怪訝な顔をした。
「オレに対してあてつけか」
「あてつけって、そんな」