飯島が右脇の下に左ミットを立て、左手首を右肘で押さえるような格好をした。これは、左ボディーを打たせる時の構えである。
康平がそこに左のボディーブローを放つ。
「そこで動きを止めろ! ……高田、この体勢から右ストレートを打ってみろ」
飯島から動きを止められた時の康平は、左ボディーブローを打ってパンチを戻した瞬間だった。
左ボディーが打ち易いように、飯島の右側へ頭をズラしてパンチを打った為か、重心が左へ寄っていた。
康平はこの体勢から右ストレートを放ったが、体はそのまま左へ流れバランスを崩してしまっていた。
「右ストレートでの追撃は打ちにくいです」
康平は、苦笑しながら素直に感想を言った。
「今のお前の打ち方だと、あのバランスから右ストレートは打ちにくいんだよ。……チョット待て、今言った事は忘れろよ。こ、これは後になってから教える事だからな」
飯島は慌てて言い直した。
康平がそこに左のボディーブローを放つ。
「そこで動きを止めろ! ……高田、この体勢から右ストレートを打ってみろ」
飯島から動きを止められた時の康平は、左ボディーブローを打ってパンチを戻した瞬間だった。
左ボディーが打ち易いように、飯島の右側へ頭をズラしてパンチを打った為か、重心が左へ寄っていた。
康平はこの体勢から右ストレートを放ったが、体はそのまま左へ流れバランスを崩してしまっていた。
「右ストレートでの追撃は打ちにくいです」
康平は、苦笑しながら素直に感想を言った。
「今のお前の打ち方だと、あのバランスから右ストレートは打ちにくいんだよ。……チョット待て、今言った事は忘れろよ。こ、これは後になってから教える事だからな」
飯島は慌てて言い直した。


