長瀬はドリブルを止め、ボールを両手で持った。綾香からスティールされる危険を感じたからだ。
彼は、持ち前の運動神経の良さで見栄えのいい動きはしていたものの、本来はサッカー部員だ。ドリブル自体は洗練されたものではなく、ボールを床に突き返すのは専ら右手だけである。
足を止め、誰かにパスを出そうと長瀬の目が忙しく動く。
右サイドのスリーポイントラインには康平がいた。しかし彼には、健太がマークについている。健太は、六組の中で綾香の次にいい動きをしていた。この試合で、彼に二回インターセプトをされている。
康平は、彼なりにパスを貰おうと動いてはいたが、健太がピタリとついて離れないので、右サイドへのパスを諦める。
エンドラインの方には麗奈と梓、そして村田と六組の男子がいた。
綾香のプレッシャーがあって、それほど前に出ていなかった長瀬は、距離がある麗奈と村田への長いパスを躊躇した。梓の長いリーチでのインターセプトが何より怖い。
五秒ルールで、相手方にボールを渡すのだけは避けたい長瀬が、左サイドのスリーポイントラインに視線を向ける。だが、そこにいる筈の山根はいなかった。
彼は、持ち前の運動神経の良さで見栄えのいい動きはしていたものの、本来はサッカー部員だ。ドリブル自体は洗練されたものではなく、ボールを床に突き返すのは専ら右手だけである。
足を止め、誰かにパスを出そうと長瀬の目が忙しく動く。
右サイドのスリーポイントラインには康平がいた。しかし彼には、健太がマークについている。健太は、六組の中で綾香の次にいい動きをしていた。この試合で、彼に二回インターセプトをされている。
康平は、彼なりにパスを貰おうと動いてはいたが、健太がピタリとついて離れないので、右サイドへのパスを諦める。
エンドラインの方には麗奈と梓、そして村田と六組の男子がいた。
綾香のプレッシャーがあって、それほど前に出ていなかった長瀬は、距離がある麗奈と村田への長いパスを躊躇した。梓の長いリーチでのインターセプトが何より怖い。
五秒ルールで、相手方にボールを渡すのだけは避けたい長瀬が、左サイドのスリーポイントラインに視線を向ける。だが、そこにいる筈の山根はいなかった。


