ボールは綺麗にリングの中へ入り、康平がいる一組の控えメンバーは歓声を挙げた。
「コニちゃんナイスシュート! でも早く戻ってね」
自分のシュートが入って茫然としていた小谷だったが、亜樹の声を聞いた途端、急いディフェンスに戻っていった。
「あーあ、折角シュート入ったのに感激に浸る時間は無しかぁ。……中澤と小谷にとって亜樹の言葉は絶対だからなぁ」
控えメンバーは折り畳み椅子を五つ並べて座っていたが、真ん中にいる長瀬が独り言のように呟く。
「何よ、誤解を招くような言い方は止めてくれない!」
長瀬の左隣にいる亜樹は、半分笑いながら突っ込みを入れた。
「アハハ、私も亜樹様の言葉は絶対だよ。康平を除いたシュート組はみんなそうよ」
右端にいる女子も話に加わった。彼女は二人いる学級委員の一人で、山根敦子(やまねあつこ)という名前だ。彼女は週一回活動する家庭部に所属しているが、他の週四日は帰宅部である。運動に自信が無いので、中澤達と同様にスリーポイントシュートを打つ役割になっていた。山根はロングヘアを後ろに纏めている。
「コニちゃんナイスシュート! でも早く戻ってね」
自分のシュートが入って茫然としていた小谷だったが、亜樹の声を聞いた途端、急いディフェンスに戻っていった。
「あーあ、折角シュート入ったのに感激に浸る時間は無しかぁ。……中澤と小谷にとって亜樹の言葉は絶対だからなぁ」
控えメンバーは折り畳み椅子を五つ並べて座っていたが、真ん中にいる長瀬が独り言のように呟く。
「何よ、誤解を招くような言い方は止めてくれない!」
長瀬の左隣にいる亜樹は、半分笑いながら突っ込みを入れた。
「アハハ、私も亜樹様の言葉は絶対だよ。康平を除いたシュート組はみんなそうよ」
右端にいる女子も話に加わった。彼女は二人いる学級委員の一人で、山根敦子(やまねあつこ)という名前だ。彼女は週一回活動する家庭部に所属しているが、他の週四日は帰宅部である。運動に自信が無いので、中澤達と同様にスリーポイントシュートを打つ役割になっていた。山根はロングヘアを後ろに纏めている。


