たった一人の王子様

パパッと食べて、再び自分の部屋へ戻る。

学校指定のスクールバッグを持って、
出かけた。

「いってきます」
「いってらっしゃいませ」

こうして交わされる言葉は、なんだか
ぎこちない。

嫌なのよね、こういうの。

なんか、堅苦しくて、親じゃない人たちに
見送られたりするの…

通学路に出ると、早速声をかけられた。

「おっはよー、美夜!」