たった一人の王子様


「おはよー」

ポンポンと叩かれ、ふっと
起き上がる……起き上がる?

私…寝てた?

「おはよ、美夜」

目を開けると、そこにいたのは、
ポニーテールを揺らして、のぞき込んできた
奈都。

「え、私、いつから寝てたの?」
「んとねー、帰りの会終わったあと
からかな?」

あ、思い出した。
「よし、帰ろ!」

周りを見渡してみれば、
生徒はほぼいなかった。