「あ……ありがと。」 ほっとして涙が出そう。 「入船さんってあんな人の知り合いいたんだ。」 「違うっ。音楽の前に急いでたらぶつかって……それで……」 ふーんと言う表情でこっちを見る。 「別に僕には関係ないからあまり聞かないけどああいう人と付き合ったりしてるといじめられちゃうかもしれないから控えたほうがいいよ?」 「う……うん。」 「じゃあ僕は忘れ物を取りに来ただけなんでね。」 そのまますっと帰ってしまった。 嫌いだけど……ありがと。