誰だろう。 声が聞こえた方へ顔を向けた。 逆光で顔がよく見えない。 ただわかるのは長身だってこと。 「嫌がってるじゃないですか。それにここ教室の前なんで邪魔ですよ?」 この声って……ガリ勉くん? 「あのねぇ僕はさっきから君の名前を聞いてるんだけど。」 「僕は海緒ですが?」 「女みたいな名前だね。」 「はい。よく言われますね。」 どちらも負けてないな……。