「あっ、これって…」
真央が手に持っているのは自転車の鍵。
「…もしかして外にある…?」
珍しく真央の目が輝いている。
嬉しそう。
斗真が
「一緒に行くか?」
と言えば
「行く!!」
斗真の手をぎゅっと握りしめ引っ張る真央。
そんな真央を愛おしそうに見つめ
抱っこして外に出て行く二人。
もちろん袋の中には自転車の鍵以外にも
車のおもちゃや本が入っていることはわかってる。
「花も自転車欲しい?」
「ん〜いらない!花はね走る方が好き!」
「ふふ、言うと思った」
「ホントだよ?
自転車が怖いわけじゃないよ!」
「うん、花は強いもんね?」
「そうだよ!強いよ!」
「よ〜し、
私達も一緒に真央の自転車見に行こっか?」
「うん!」
小さな手を握りしめて、二人の元へ歩く。
この手がいつか大きくなっていくんだという
ほんの少しの寂しさと大きな嬉しさを抱えて。


