「あ、イチゴなくなっちゃった…」
よほど好きなのか真っ先にイチゴを食べてしまい
しゅんとしている花。
そんな花を見て笑いながら斗真が
「花、これ食べな」
自分のイチゴを花のケーキにのせた。
本当、甘いんだから。
…あげたくなる気持ちはよくわかるけど。
「やったあ!パパありがとう!」
嬉しそうにニコニコする花。
花は自分の感情が表に出やすいから
色々とわかりやすい。
でも真央はそうじゃない。
やりたいこととか言いたいことがあっても
あまり表に出さない。
真央は昔の私に少し似てる。
だってほら、今もイチゴをもらった花を羨ましそうに見てるもの。
でも、自分もほしいと
そう言わないのが真央で。
真央は甘え下手なんだよなあ。
だから
「じゃあママのは真央にあげるね」
自分のイチゴを真央にあげた。
「いいの?」
「もちろん」
「ありがとうっ、じゃあ僕のはパパにあげるね」
「いいのか?」
「うん!」
「ありがとな」
斗真に頭をくしゃくしゃ撫でられる真央は
すごく嬉しそうで。
やっぱり甘えたい年頃だよね。
こういう時に斗真の包容力に憧れるし
惚れ直しもする。
今日は久しぶりに四人で寝ちゃおうかな…。
「えー!みんな仲良しずるい!
じゃあ花もママにあげるー!」
結局、あげたはずのイチゴは
みんなそれぞれ戻ってきて。
それがおかしくてみんなで笑った。


