不器用な彼の愛し方《番外編完結》


ケーキを作っていると真央が私のエプロンをちょんちょんと引っ張ってきた。



「何かすることある?」




真央はいつもこうやって
積極的に私の手伝いをしてくれる。




でも、真央がこうやって言うと


「花もやるー!」


花も一緒にやってくれるからとっても助かる。


そしてとっても癒される。






「じゃあ机の上のケーキに苺のせてくれる?」



私がそう言った瞬間、一目散に

「苺!!」

と叫びながらケーキの元へ走る花。



「危ないから走っちゃだめよ。
…大丈夫かしら」






「大丈夫だよ、僕が見てるから。
お母さんはその続きしてて」











ーーー…なんとも頼もしい。












「ここだけこんなに苺のせたら
他のところの分なくなるよ」




「ここは花のだからいいの~」




「それはだめ」




「なんでー!花、苺好きだもん」




「食べるとき僕の苺あげるから」




「ほんと?」




「うん、だからその苺戻してくれる?」




「わかった!でも真央の苺取るなんて意地悪、
花はしないよ!我慢する!」









子供たちの会話を聞きながら料理の準備をする。

花と真央が6歳になる特別な日。

今日は二人の好きなもので埋め尽くすんだ。