ご飯を食べ終えて、冷蔵庫を開けてみる。
…今出してもなあ。
ふと視界に入るたくさんのチョコ。
……うん、今日はやめておこう。
せっかく作ったしちゃんと渡すけど
今日はやめておこう。
食器を洗ってお風呂に入ったりしていたら
あっという間に時間は過ぎて、気づけばもう11時。
そろそろ寝ようと思い寝室に行くとそこにはもうお風呂に入り終えた斗真がいた。
斗真の隣に行き布団を被る。
…寝よう、そう思って目を閉じた。
そのとき
「…なあ、もうすぐ日付変わるんだけど」
なぜか怒っている様子の斗真に被っていた布団を剥ぎ取られた。
「…?、変わる…ね」
そんな当たり前のこと言われても…。
どう反応していいのかわからなくて
戸惑っていると
「日付が変わる前にお前のチョコが欲しい」
「え、…?」
「ねぇの?欲しいんだけど」
「…あ、るけど。
でも今日は斗真たくさんチョコ貰ってたし
明日渡そうかと思ってた」
「無理。今欲しい」
「今?…夜中だよ?」
「別にいい。せっかく作ってくれたんだったら
その日のうちに食べたいと思うだろ、普通」
「それに一番最初に食べるのはお前のがいい」
さらっとこういうこと言っちゃうんだもん。
私だって本当はすぐに渡したかった。
すぐに食べて欲しかったんだよ。
だからこんな風に言ってもらえて嬉しいのが本音。
「じゃあ持ってくるね」
結局夜中だというのに私の作ったチョコケーキを全て平らげた斗真は満足気に私を抱きしめながらスヤスヤと隣で寝ている。
この特別な日に
特別な人にあげることができてよかった。
ーーーーー…来年もまた、作ろう


